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(自助具)
“手助け”福祉器具発売
物を取る動作スムーズに
 本荘市の産業用機械設計・製造メーカー「メカテックス」は、半身不随や筋ジストロフィーなどで腕が不自由な人を介助する福祉器具「アームバランサー」を開発、販売を開始しました。
 従来品よりコンパクトで可動範囲が広いのが特徴。来年からは大手医療機器メーカーを通じて全国に販売される予定。佐藤敏美社長は「整髪したり、下半身をふくこともできる。健常者に近い動作ができることで身障者の自立につながってくれれば」と話しています。

 器具はベッドや尻の下に敷くマットに固定して使用。3つの関節部が設けられ、ガススプリングが人間の筋肉のような役目を果たし、腕を伸ばしたり、物を取る動作をスムーズに介助。スプリングの強さはつまみで簡単に調節できます。

 開発は昨夏、佐藤社長が脳いっ血で半身不随になった知人男性に再会したのがきっかけ。腕を上からつるす器具が多く可動範囲が狭い、器具が大きく利用者が周りの目を気にしたり設置に時間がかかるなど従来品の問題点を解消するため、身障者へのモニタリングを行って製品化されました。

 器具の購入には主治医などとの相談が必要。本体価格は16万6千円。各種補助金が受けられる場合もあり。お問い合わせは同社(電話0184-23-0955)へ。

(11月1日/読売新聞より)



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