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(バリアフリー)
視覚障害者誘導用ブロック
ブロックの色や形、
設置場所に決まりはあるの?
 視覚障害者用のブロックは昭和36年ごろ、岡山県で旅館業を営んでいた男性が、目の見えない友人のために製作を思い立ったのが始まり。色や形が規定されないまま推移してきたが、平成13年9月、日本工業規格(JIS)で「視覚障害者誘導用ブロック」という名称や形状に関する規格が決まりました。

 JISでは突起の高さや幅、配列などを規定したが色についての規定はなく、県バリアフリー促進チームによると、県では日本道路協会の「視覚障害者誘導用ブロック設置指針・同解説」をもとに原則として黄色を使用。そのほか白や茶色、灰色などのブロックを敷いている所も。

 色を決めるには、視認性を表す輝度比が重要な意味を持つが、これは天候や時間帯、ブロックの汚れなどで変化し、利用者によって感じ方も異なる。最近は町づくりの観点から歩道を舗装する際、景観に配慮した上で弱視の人が路面とブロックを区別できるよう同系色を配置しないなどの配慮のもとに設置。病院や福祉施設周辺には、必要に応じて液やバス停から誘導用ブロックを敷いていく方針。

 せっかくブロックを敷いても、その上に自転車や看板が置かれては障害者がぶつかってしまうなども事故も出てくる。県バリアフリー促進チームでは「困っている人を見つけたら手を差し伸べる習慣がある海外ではブロックはないらしい。設備面の整備も大事だが、最終的に求められるのはひとりひとりの心のバリアフリー」としています。

(9月27日/秋田魁新報より)



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