不登校や引きこもりで高校に通うことのできない青少年を救済するため、山本町森岳の長信田の森診療クリニックが10月1日から、通信制高校と提携してクリニックのデイケアプログラムを受けながら高校卒業資格を取得できるシステムをスタートさせました。医療機関と高校との提携は県内で初めて。
長信田の森診療クリニックは、一般外来、デイケア（通所）、クリニックに併設する生活塾「自在館」での短期滞在の3パターンにより、引きこもりや不登校に悩む青少年とその家族、対人関係に不安を抱える社会人などを受け入れています。農作業や陶芸、地域の商店での職業体験などを取り入れた独自の診療プログラムが特徴。
自宅学習によるリポート作成、年数回の集中講義の受講と合わせ、全74単位に達した時点で高卒資格を取得できるシステム。編入も可能。
クリニックでは「不登校の生徒の場合、自分が心の病であるという認識がないことが多い。治療面に加え、新たな試みをする学校のひとつとしてとらえてもらえれば」「心の病が原因で不登校になるケースが増える中で、もはや教育現場だけでは対応しきれないのが現状。教育と医療の連携が今後増えていくのではないか」と期待しています。
（10月8日／秋田魁新報より） |
