地域の医療と福祉を考える集いが10月10日、「バリアフリー」をテーマに昭和町公民館で開かれました。
集いには地域住民ら約100人が参加。男鹿市南秋田郡医師会の笹尾知会長が「健康な人が世の中のバリアについて想像しにくいことも、心の中のバリアと言える。こうした勉強会を通じてバリアを解消していきたい」と挨拶。
続いて県福祉政策課バリアフリー促進チームが県の施策や来年4月に施行されるバリアフリー社会の形成に関する県条例について説明。「道路などのバリアフリー整備が進んでも、そこに自転車などが置かれては台無し」と意識改革の重要性も訴えました。
秋田大医療技術短大の金城正治助教授は、見えにくい場所にある案内板や、点字ブロックを無視して設置された柵などJR秋田駅周辺で見かける問題点を具体的に紹介。また、設計業者からは「住宅設計の際には段差の問題だけでなく、照明の明るさや家庭内で発生するさまざまな音についてもバリアフリーの観点で配慮するべきだ」との発表もありました。
(10月11日/秋田魁新報より) |