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(福祉)
障害者の自立へ 
ケーキ販売でベーカリーチェーンが呼び掛け

 ◇冷凍で、店舗がなくても大丈夫
 「ケーキを売って、自立の一助にしませんか」――障害者の働く場づくりに取り組むベーカリー・チェーン「スワン」(東京都中央区)が、全国の福祉作業所などに呼び掛けている。同社の冷凍ケーキの販売を請け負うと、1個につき500円が作業所の利益となります。「型崩れや傷みが心配な生ケーキと異なり、冷凍は扱いが容易。ぜひ資金作りに役立てて」と、同社は勧めています。

 スワンはヤマト運輸の子会社で、障害者の自立を支援する目的で、98年に設立されました。全国に14のベーカリーやカフェを展開し、障害者が働いている。しかし「店舗が開けない地域でも、できることはないか」と模索していました。

 同社は、大手メーカーのアンデルセンベーカリーパートナーズから冷凍パンを仕入れており、冷蔵庫で約5時間解凍してから食べる冷凍ケーキも、商品の一つです。
 常務の寺本正次さんが「パンは焼かなければ売れないが、ケーキなら店舗がなくても販売可能」と冷凍ケーキの販売委託を思いついたそうです。

 ケーキは誕生日用や記念日用、クリスマス用(季節限定)などがあります。定価は1個3000〜3200円で、作業所には2500〜2700円で卸す。消費者に定価通りに販売することで、作業所は差額を得ることができます。寺本さんは「会社の利益はほとんど出ないが、それでもいい」と話しています。

 販売を受託するには事前登録が必要とのことです。

 問い合わせ  スワン 電話 03-3543-1067                   ホームページ http://www.swanbakery.co.jp

 毎日新聞 2004年7月23日                 毎日新聞ユニバーサロン ニュースクリッピング 7月分より)




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