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(小児医療)
大分県が、24時間小児医療の
電話相談に応じます
 大分県は8月から、医師や看護師が24時間体制で小児医療の電話相談に応じる事業を始めます。夜間に発病した子どもを医師にみせるかどうか判断に迷う若い保護者らが多いこともあり、電話相談は医師にみせる前の「0.5次救急」として注目されています。

 365日24時間の体制づくりは全国で初めて。小児科医がいる医療機関などに専用電話を設置し、小児科医や看護師が24時間、急病の対処法や医師にみせた方がいいかどうかなどの相談に対応します。

 県が昨年秋に0歳から6歳までの子どもを持つ保護者1,000人を対象に実施した調査では、夜間の小児医療体制に「不満を感じる」と答えた保護者は56.5%で、「満足している」の11.3%を大幅に上回りました。不満の理由としては「『こんなことで』と言われるのではと気兼ねする」「症状により診察してくれないことがある」など医師の対応を不満に思う声がありました。小児医療は全国的に休日・夜間体制が十分とはいえない一方、若い保護者にとっては、核家族化で育児に関する助言をできる祖父母らが身近におらず、軽い症状でも医師にみせるケースも。電話相談では、子どもの健康相談と同時に病院の「交通整理」の役割も担うことになります。

(7月14日/朝日新聞より)


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