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(補助犬)
「身体障害者補助犬法」完全施行で
民間施設も対象に
 盲導犬、介助犬、聴導犬を連れた障害者が施設や店などに出入りする権利を保障する「身体障害者補助犬法」が10月1日、完全施行されました。

 身体障害者補助犬は、身障者を補助するために訓練され認定を受けた犬。視覚障害者の盲導犬、肢体不自由者の介助犬、聴覚障害者の聴導犬を指します。補助犬法は、身体障害者補助犬の訓練事業者や使用者の義務を定義。身障者が公共的施設や公共交通機関を利用する際、受け入れ側が身障者補助犬の同伴を拒否できないよう定めた法律です。昨年10月に施行され、今年10月からの完全施行でレストラン、ホテル、デパートなど民間施設にも対象が広げられました。

 9月に神奈川県で開かれたイベント「盲導犬と歩こう」は、犬との触れ合いをきっかけに障害者の暮らしやすい環境を考えようと開催。参加者は盲導犬を連れて歩く体験や犬のトレーニングを見学したほか、視覚障害者らの話を聞きました。その後、盲導犬訓練士で日本でただひとりの国際盲導犬学校連盟委員(アセッサー)が盲導犬を連れた人と出会ったときのマナーを話しました。2日目は盲導犬を連れてホテル内を歩く体験を実施。参加者らは「障害者本人のことを一番に考えるという基本を忘れてはいけない」「今回の経験で、どの福祉にも共通する優しさの大切さを学べた」と語っていました。

(10月1日/朝日新聞より)


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