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ユニバーサルデザインのラジオ
 日本ビクター(本社・横浜市)のラジオ「RA-Hシリーズ」は「ユニバーサルデザインのラジオ」。高齢者や障害者を含め、あらゆる人たちが使いやすいデザインにするために、あえてローテクであるダイヤルチューナーや凸凹の多いスイッチにこだわりました。

 日本ビクターが単機能のラジオを商品化するのは約20年ぶり。98年に企画が認められた後も、社内には据え置き型ラジオの開発を疑問視する空気がありました。

 「使いやすさ」を意識するようになったのは、93年にバリアフリー商品を考える異業種交流会に参加したことがきっかけ。開発にあたって、2組の薄い手袋を用意。2重に着用すれば、高齢者の操作感を疑似体験できます。

 弱視を体験できる眼鏡、英語ではなく日本語での表記、弱視者には格段に読みやすいバリアフリー書体も採用。さらに、長時間聞き続けても疲れにくい音質のスピーカーを開発しました。

 最後まで譲らなかったのが、明るい木目の外観。「高齢者向きなら重厚に暗めの色調を」という意見と対立しましたが、高齢者対象のモニター調査では、「おしゃれ」「かわいい」と明るい色を支持する声が圧倒的でした。

 ラジオRA-H5とRA-H7(テレビ音声付)は2年の開発期間を経て01年初め発売。1万円前後と、ラジオとしては少し高価でしたが、月産2500台を順調にさばいているといいます。

 また、話し始めの速度を落とす「ゆっくり聞こえる機能」を搭載した新製品もシリーズに加わりました。

(12月21日/朝日新聞より)


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