東京都桧原村 福祉モノレール「モブスター25」導入
一昨年暮れから森吉町の和田鐵工所が開発していた、乗用安定モノレール「モブスター25」が完成した。
町のアクションベンチャー支援事業を活用して開発したもので、
傾斜地で起伏が激しいところでも安心して人や物などを運搬できる、山中で生活する高齢者向けの
「福祉モノレール」だ。
「資材運搬が主な目的のモノレールより、福祉関係の「乗用タイプ」モノレールがこれからは伸びると思ってい
た」と、和田弘社長。
エンジン部分に乗車する台車を連結して運行する仕組みで、傾斜地でも水平に保たれるよう工夫されており、
安定感がある。また、レバー一本で操作することができる。
発信・停止、加速時にも衝撃がなく運行できるのが大きな特徴。時速は2〜2.5km。
台車を連結すれば、1回に4〜5人を運ぶことも可能。
今回導入が予定されている東京都桧原村は、村の総面積の93%が林野であり、山中で生活する高齢者が多い。
平成15年度に福祉モノレールを導入し、16年度には1か所(230m)でけであったレールを事業費8000万円をかけて新
たに4か所増設した。
距離は400mから2.4km。ここを福祉モノレール「モブスター25」が稼動する予定だ。
村での評判はとてもよく、4月下旬には4台が東京都桧原村に「福祉モノレール」として導入される予定となっている。
傾斜地の山中に生活する高齢者の大事な移動手段として活用されていくことと思われる。
「モブスター25」のお問合せ
和田鐵工所 0186-72-3067
(2005年3月20日 秋田魁新報より)
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