あきたバリアフリータウントップへ  

> トップページ > 秋田県内の話題バックナンバー一覧 > 2005年1月の話題

(自立支援)

自立目指して「福祉店舗 喫茶&駄菓子 ほっぺ」

約1ヶ月半前、NPO法人障がい者自立生活センター「ほっと大山」が中心となり、 JR大曲駅花火通り商店街に「福祉店舗 喫茶&駄菓子 ほっ ぺ」(大曲市)が開店した。スタッフは、身体障害者や知的障害の9人。 明るい店内にはパソコンも設置し、ネット商店の準備や2階の空きス ペースを利用した小規模作業場併設などの計画が進んでいる。

昨年7月に、同商店街の駐車場内のプレハブ(わずか13平方メートル)で最初のミニショップを開いたのが始まり。 その後、東京・浅草の駄菓子問屋に売れ筋商品の勉強をしに行き、仕入れ先も開拓した。 地元の和菓子屋さんや六郷町(当時)のパン屋さんなどの協力も得てスタート。 しかし、この店舗には暖房設備がなく、冬の営業はできなかった。そこで、すぐ近くにある同NPO理事長所有の空き 店舗(33平方メートル)を、無償で貸してもらうことになった。

新しく借りた店舗を、市の空き店舗対策、商店街新規開店者支援制度を使って改装し、昨年 11月23日に移転オープンした。新しい店では、店の右側に駄菓子の棚、左側で喫茶を新たに始め た。ドリップ式コーヒーは知的障害者が担当。角間川更生園のクラブ活動で本式のお茶を体験したスタッフもおり、ほのぼのとした喫茶コーナーができた。

伊藤店長(54)は「1日20人くらいの来店しかなく赤字ではあるが、養護施設の行事 や花火大会など各種のイベントに出店や、寄付などでなんとか続けている。スタッフは自分の出勤日になると朝から張り切っており、大きな励み になっている」と話す。

NPOの奈良事務局長は「大事なのは障害者が自分のできる範囲で責任を持ち、社会で必要とされていると実感できること。そして仲間とともに、にぎやか な場所で活動することが一番すばらしい。さらに軽食や福祉作業所などを併設 し、自立エリアを広げたい」と話している。

(2005年1月12日 朝日新聞より)

トップページへ戻る