山本町には、不登校や引きこもりといった心の病、言語障害などで社会にうまく適応できない
子どもたちが伸び伸びと社会生活を送れるようにサポートしている病院が2つある。長信田の森診療クリニック
(児玉院長)と森岳温泉病院(島田院長)は、それぞれ独自の療育システムを実践し、子どもたちの心の病や障害の克服に成果を上げており、いま県内外から注目されている。
- 長信田の森診療クリニック
平成13年、山本町森岳温泉に開設。クリニックの敷地内には合宿施設の「生活塾・自在館」を併設。
密室での心理療法と薬剤による治療だけでの精神医療に限界を感じ、多種多様な体験をさせるデイケアプログラム(農作業やドラマ制作、障害者施設でのボランティアなど)を取り入れ、
青少年の心の発達をサポートしている。
- 森岳温泉病院
昭和48年、温泉を利用したリハビリテーション医療を中心とする病院として開設。
昭和58年には言語療法科を設置。当初、脳卒中による言語障害を持つ成人の患者が主であったが、その後子どもの来院者が増え、平成8年に小児外来を設置。
小児患者は秋田市からも訪れ、先月までの登録患者は2歳から18歳までの54人。
3人の言語聴覚士が訓練を担当している。
(2004年12月28日 秋田魁新報より)
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