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(社会参加)

筋ジス患者の小熊さん 見出しの入力作業ボランティア

筋ジストロフィー患者の小熊星矢さん(秋田市寺内在住)は、週1回2時間、 県立図書館で新聞記事を検索するための見出しを入力するボランティア活動に取り組んでいる。

小熊さんは今春、勝平養護学校を卒業。在学中に全商ワープロ実務検定1級に合格し、 実習を経た上で、4月からこのボランティア活動を始めた。 小熊さんは電動車いすを使っており、母の咲子さん(43)が車で送迎している。 小熊さんは、社会との接点を持ち、支えてくれた人への感謝を込めて人の役に立てる活動をしたいと願っていた。 その希望をかなえようと、勝平養護学校教諭と家族、県立図書館が昨年夏から話し合いを重ね、今回の活動をスタートさせた。

今回の活動のために、学校でも使っていた専用の机を運び込み、通常2階の資料室で行っている入力作業を、同図書館の配慮で1階の事務室で行えるようにした。

向かい合って座る新泉資料班長は、「とてもまじめで熱心。黙々と取り組み、しかも入力が速い」と話す。

小熊さんは「慣れるについて入力の正確さと速さが増し、ますます楽しくなった」と、この活動を楽しみにしており、風邪をひいたときも休まなかったほど。

(2004年12月28日 秋田魁新報より)

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