田代町社会福祉協議会(小坂会長)主催の「田代町社会福祉大会」がこのほど、町総合開発センターで開かれた。テーマは「みんなで築こう、ふれあい、ささえあい、安らぎの町」。
大会には町民や関係者ら約3百人が参加。長年にわたり福祉事業推進に功績のあった13個人、2団体を表彰した。
この後、女優の石井めぐみさんが「やさしい街 やさしい人」と題し、記念講演。
石井さんは、生まれながら脳に重度の障害を抱え、5年前に他界した長男・優斗君との8年間にわたる闘病生活で得たことなどを中心に講話した。
石井さんは「出産直後は戸惑うばかり。医学関連の書籍を読みあさり、訓練次第で健常者と同様に育つという本を目にしてからは、トレーニングの連続。
しかしある日、それは自分の意志を伝えられない子どもに、つらい毎日を強いていただけと気付いた」と述べた。
また、バリアフリーの遅れや健常者のマナーの悪さを指摘し「困っている人がいたら、少しだけ立ち止まってほしい。
そして何よりも健常者、障害者が手を取り合い生きる環境構築が必用」と訴えた。
(2004年12月3日 秋田魁新報より)
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