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(就労)
在宅就労推進 障害者IT講習会
秋田市下北手の身体障害者通所授産施設「緑光苑」では、「障害をカバーし、健常者と同じ土俵に立つことができるツール」として、利用者の在宅就労の推進を目的に、ホームページ作成や画像処理などの技術習得のためのIT講習会を開いている。ホームページ作成を秋田公立美術工芸短期大学の野村助教授が、CAD(コンピュータ利用設計システム)の技術習得を草階建築創作所の渡辺専務がボランティアで務めている。パソコン6台を用意し、4月から本格的に講習をスタートさせた。社会福祉法人が障害者のIT講習を開催したのは東北では初めてという。

受講者は、手足に障害がある16歳から70歳までの6人。講習はいずれも週一回約1時間。講習終了後は受講者たちが自ら復習会を行ったり、疑問点を講師とメールでやりとりしている。

野村助教授は「今は基礎段階だが、しっかり実績を積めば十分仕事として成り立つ」と話し、上肢機能全廃の障害がある参加者の一人は「難しいがやりがいがあって楽しい。仕事として成り立つようもっと頑張りたい」と話している。

12月からは、利用者が作った作品を緑光苑のホームページ上で販売する予定。既に、県内外の3社からホームページ作成の委託要請もある。

「緑光苑」では、パソコンに興味のある在宅障害者であれば、いつでも受講を受付けており、民間技術者の協力も求めている。

厚生労働省は来年度から、通勤が難しい障害者を対象に、ITを活用して在宅就労の機会を与える「バーチャル工房」事業を進め、自宅でも作業ができる仕事を提供することにしている。

(2004年10月21日 秋田魁新報社より)




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