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(コンサート)
視覚障害をもつバイオリニスト川畠成道さん

15日に大館市民文化会館でリサイタルを開く、視覚障害を持つバイオリニスト川畠成道さんが14日、大館桂高校を訪れ、コンサートを行った。同校が今年度から、川畠さんが掲載されている英語の教科書を採用していたことがきっかけで実現。集まった生徒や保護者など約600人が、川畠さんが奏でる世界レベルの美しく澄んだ音色に聞き惚れた。

川畠さんは東京都出身。ロサンゼルス滞在中の8歳のとき、風邪薬の副作用で視覚障害となった。10歳のときからバイオリンを学び、大学卒業後、英国王立音楽院大学院へ留学。1998年3月に日本デビューした。

演奏に先立ち、父・正雄さんが「息子を襲った視覚障害〜バイオリニストへ育てるまでの父親の苦悩」と題して講演。二人三脚でバイオリンを究めるまでの道のりを話した。

その後、川畠さんはピアニストの鷲宮美幸さんと共に、「ラ・カンパネラ」「アヴェ・マリア」など計7曲を披露。演奏の合間に「音楽は素晴らしいもの。音楽が心の支えになる日はやってくる。何度か僕にもそういうときがやってきました」などと語った。

川畠さんが掲載されている英語教科書は2年生が対象だが、同校では1、3年生の授業でも扱ったという。畠山未希さん(3年)は「川畠さんのように1つのことをやり遂げられるようになりたい」と感想を述べた。

(2004年10月15日 読売新聞より)




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