秋田市新屋に8月16日、年齢や障害の種別を超えた受け入れを目指すデイサービスセンターがオープンしました。開設するのは老人介護の経験がある6人の女性たち。現行制度ではさまざまな規制がありますが、「一つ屋根の下の大家族」という理想に向け動き出しました。
秋田県も国の構造改革特区申請を検討しています。
オープンするのは「ア・ラ・ヤでデイ!」
新屋扇町7。秋田市の介護福祉士、花澤富見子さんが友人5人と立ち上げた有限会社「to be」が、民家を借りて運営します。 全員が老人福祉施設などで介護経験を持っています。
「大きな施設では一人ひとりのニーズに合わせた介護が難しい。自分たちが目指すサービスを提供したかった。」と花澤さん。 理想の施設づくりのため、秋田県のコミュニティー活動推進チームの支援を受けながら開設準備を進めてきました。
花澤さんたちが目指すのは「富山型デイサービス」。 富山県から始まったサービスで昨年、国の構造改革特区として認定されました。年齢や障害の種別を超え、高齢者から幼児まで一つの場所で一緒に受け入れます。 同様のサービスは全国的に広がりつつあります。
しかし、特区以外ではさまざまな規制が立ちふさがります。デイサービスセンターでは、高齢者と一定の割合の身体障害者を受け入れることができますが、知的障害者や(障害のある子どもを含む)子どもは対象外となります。 このため開設時にはデイサービスを1階、託児は2階と場所を分け、スタッフを別々に配置します。
「高齢者や子ども、障害者などさまざまな人が一緒にいるのが自然な姿」と花澤さんたちは理想の実現を目指しています。
問い合わせ電話 018-866-3927 有限会社to
be
(8月12日 秋田魁新報より)
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