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(福祉サービス)
温泉旅館でデイサービス
秋田温泉さとみ 日帰り施設を改修
                           

 秋田市の温泉旅館「秋田温泉さとみ」が、介護保険が適用されるお年寄りへのデイサービス事業を始めることになりました。日帰り入浴施設の大広間を改修して、10月の開所を目指しているとのことです。温泉旅館が介護事業に参入するのは、東北6県では初めてです。旅館流の「おもてなし」で、介護事業で新たな客層の掘り起こしをめざすということです。

 「さとみ」は秋田市中心部から4キロ程離れた郊外、秋田市添川境内川原にあります。 改修され、デイサービスに使われるのは、「さとみ」の日帰り温泉施設「りらっくす」2階にある団体向けの約300平方メートルの大広間です。 食事スペースや休憩のための畳の間や介護相談室を設ける予定です。 介護士やヘルパーら約10人を雇い、国が定める人員や設備の条件を満たし、介護事業者として指定を受ける計画です。

 開所は午前10時から午後4時で、1日の定員は30人です。 秋田市周辺の介護保険の適用を受けたお年寄りをバスや車で送迎します。 「さとみ」専属の調理師が作った昼食を食べ、入浴も楽しんでもらうそうです。

 「秋田温泉さとみ」の渡辺和雄支配人は「温泉旅館の持つおもてなしのノウハウを介護の分野に生かしたい」と話しています。

 温泉旅館のデイサービスは宮崎県で昨年8月から始まったほか、大分や北海道などの旅館・ホテルが今秋から相次いで参入します。 また、秋田県が5月にホテル・旅館業者に実施したアンケートでも、半分以上が「デイサービスなどの新規事業を考えている」との回答があったといいます。

今後、このようなデイサービス施設が増えていくことと思われます。

 

(8月11日 朝日新聞 秋田版より)




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