秋田県の「秋田スギ利活用推進福祉特区」の第一号となる介護付き老人ホーム「ケアホーム杉の家」(仮称)の安全祈願祭が7月3日、男鹿市船越の建設予定地で行われました。経営する日本ケアシステム(平野昇司社長、飯田川町)や男鹿市の関係者が約50人出席し、工事の無事故を祈願しました。
「ケアホーム杉の家」は木造平屋、延べ面積約2800平方メートル、居室は50室ですべて個室です。7月4日着工で2005年1月の完成を目指しています。
柱に秋田杉を用いて、板材にも秋田県産の木材を使用して建設されます。総事業費は約7億円です。
日本ケアシステムの平野社長は「ホーム利用者は木造家屋に住んでいた人がほとんど。木材の特徴を生かし、柔らかくて温かい雰囲気の施設にしたい」と話しています。
秋田県 長寿社会課によると、秋田スギ特区は、厚生労働省の福祉施設耐火基準を緩和することにより、木造平屋施設の建設を可能とするもので、スプリンクラー設置や避難口を多く設けることなどが条件となります。秋田スギなどの県産木材の使用による福祉施設の建設で、秋田県内の木材業界の活性化などが期待されます。
(8月4日 秋田魁新報より)
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