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(福祉)
「健康の駅」設置へ
施設とスタッフ、ネット化
世代を超えた交流拠点に

 横手市は「健康」をテーマに子供からお年寄りまで交流する拠点として「健康の駅」を2004年秋以降、各地に設置します。 既存の施設とスタッフをネットワーク化。掛け声倒れに終わりがちな医療・保健・福祉の連携の実効性をあげ、市町村合併を視野に健康なまちづくりを目指します。 「健康の駅」は県内初の取り組みです。

 「健康の駅」構想は五十嵐忠悦市長も加わる「提言・実践首長会」が2003年4月に厚生労働大臣へ行った提案がきっかけで実現しました。「既存の健康増進施設を有機的に機能させる施策として、住民と専門家が気軽に健康情報を交換できる健康増進拠点を検討すべきだ」というのがその提案の趣旨です。

 横手市は、賛同した全国12自治体の共同プロジェクトに参加し、2004年1月には市役所に検討会を設け、独自の健康の駅構想を検討しました。5月31日には医師を含む市民10人と各課職員による初の推進会議を開いて概要を示しました。

 構想では、目指すキーワードとして、(1)誰でも気軽に立ち寄れる場   (2)日常的に活用できるシステム (3)専門性のある機能  (4)まちづくりとの接点 を掲げています。

機能別には、  
大規模駅(ホームステーション) 中規模駅(公民館単位)
小規模駅(町内会単位)  

の3段階からなっています。

 大規模駅は市中心部の「サンサン横手」などをあてて、医師を含むスタッフが介護予防などの筋トレ、健康づくり事業、健康・介護相談窓口、保健リーダー研修などを行う予定です。 公民館などをあてる中規模駅は地域内の小規模駅を支援し、大規模駅トのパイプ役を果たします。 最も身近な小規模駅は町内会館や空き店鋪なども活用し、健康教室をはじめ地域要望に応えるメニューをそろえます。

 横手市には、小学校単位の9地区に市民と市当局が一体で地域づくりに取り組む独自の市民地域会議があります。 市社会福祉協議会にあるお年寄りの「いきいきサロン」も44ケ所で活動中です。 

 横手市は今後これらのリーダーやマンパワーを生かしながら健康の駅構想を詰めていきます。 大規模駅では9月からお年寄りの筋トレ事業を始めるほか、小規模駅はモデル地区を選定して10月に開設する計画です。

(6月3日 秋田魁新報)

 




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