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(被害者支援)
秋田被害者支援センター 沼沢 益子さん
 犯罪や交通事故などの被害者とその家族の支援を電話相談などで行う「秋田被害者支援センター」。沼沢益子さんは、8月に社団法人化した同センターで事務局長を務めています。被害者からの電話相談を受けるボランティアの世話や弁護士、女性相談所といった外部機関との交渉が仕事です。

 学生時代から様々なボランティア活動に携わり、社会人になって自己啓発の勉強会に参加。その会で目の不自由な男性と知り合い、教室から駅までの道を手助けをしながら一緒に通ったことで目の不自由な人への接し方を教わり、ボランティアを続ける自分を見詰めるきっかけになったといいます。

 同センターの舟山静子副理事長とボランティア活動を通じて知り合い、一昨年、「被害者支援の手助けをして欲しい」と誘われ、「自分の気持ちとこれまでの経験が必要とされているなら」と設立準備に参加。東京都の被害者支援都民支援センターで研修を受け、遺族で作る自助グループが故人の等身大の人形に写真とメッセージを添えたオブジェを展示する「生命のメッセージ展」に取り組んでいることを知りました。

 「秋田にも犯罪被害で苦しんでいる人がいる。展示会を開いて、被害者同士が交流できる場を設けたい」と準備を進め、昨年11月、同展を秋田市に招きました。「犯罪や交通事故にあい、混乱している被害者や家族のそばにいたい。支えのひとつつとなりたい」と話しています。

(10月2日/朝日新聞より)



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