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(補助犬)
障害者補助犬法
10月から同伴受け入れ施設拡大
  盲導犬や介助犬など補助犬の同伴受け入れを義務付ける「身体障害者補助犬法」が10月1日から、ホテルやデパート、飲食店などに拡大されます。

 県内では現在、17匹の盲導犬が視覚障害者をサポート。県盲導犬使用者の会は「受け入れ施設は年々増えているが、対象施設の拡大により盲導犬の役割が一層理解されればうれしい」と期待しています。

 昨年施行された「身体障害者補助犬法」は、第一段階として公共施設や交通機関、職場などに身障者と補助犬の同伴を義務化。10月からは不特定多数の人が利用する民間施設にも拡大されます。ホテルでは補助犬の受け入れがほぼ浸透。秋田市の秋田キャッスルホテルは「ホテル内でのレストランでも問題ない」といい、全国的には京成ホテル(千葉市)が盲導犬などを連れた宿泊客にシートや水飲み器などの犬用セットを用意、座敷に上がる際は利用者の近くに犬用のマットを敷くなどの対応をしています。

 民間施設への拡大により、理容店や病院なども対象に。秋田県理容生活衛生同業組合では「盲導犬は一般のペットとは違うので、組合員への呼びかけを徹底したい」、ある総合病院では「原則的に受診、お見舞いの同伴は問題ない。しかし特殊なアレルギーのある患者さんへの見舞いなどは制限も必要になるだろう」。使用者の会では「盲導犬は使用者と一緒に十分な訓練を受けており、静かで人に危害を加えるようなことはない。定期的に体を洗い使用者が衛生面にも気を配っている」と説明しています。障害者補助犬法が一部施行されていから盲導犬の受け入れ施設は急速に増えていますが、使用者の会では「なかには犬嫌いの人がいるのも事実。施設への盲導犬同伴についてもできるだけ互いに理解したうえでの利用が理想的」と話しています。

(9月25日/秋田魁新報より)



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