NPO法人「秋田バリアフリーネットワーク」は8月、秋田市役所をバリアフリー調査。その際、駐車場にある看板に「ここの二台の駐車場は身障者専用駐車場です」と書かれ、その下に「一般の方はご遠慮ください」との表現について指摘。秋田市は、「身障者と健常者の障壁を無くすバリアフリーの時代。今後も配慮していきたい」とし、身障者用駐車場であることを示す看板から「一般の方はご遠慮ください」との文字を削除しました。
看板が設置されているのは、本庁舎と議場棟の間。看板を見た会員から「なくてもいい表現」「障害者は一般ではないのか」といった意見が出ました。このほか、スロープ手前に「身障者専用通路」と書かれていることに対し、「身障者でなくても使うのにあえて必要があるのか」「車いす利用者を誘導したいなら別の表現がある」といった声も上がっていました。北林真知子副理事長は「段差など構造上の問題は直すのにお金がかかるが、表現や物の配置など、使う人の立場になって考えればすぐに改善できる点もある。そういう意識の醸成も大事」としています。
（8月29日／読売新聞より） |
