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(医療情報)
生涯のカルテを電子化
秋田県工業技術センター開発
 個人の一生分の医療情報を小型チップに記録し、パソコンや手帳サイズの携帯型情報端末で読み出す「生涯電子カルテ」システムの開発プロジェクトが、秋田県工業技術センターで進んでいます。平成18年には小型チップに10年分の医療情報を記録するシステムを構築し、JA秋田厚生連系の9病院で試験的な運用の開始を予定しています。

 プロジェクトによると、大きさ約4センチ四方の小型チップに、個人の診療記録(カルテ)や定期健診の記録、食事の摂取など、医療と健康に関する情報を記録。情報は携帯可能な「ブレーンチップ」と呼ばれる専用機器を介して、パソコンや専用の携帯型情報端末で読み出すことができます。ブレーンチップは、個々人の顔の表情で本人を識別するのが特徴。小型チップを紛失しても、患者本人とかかりつけの医師しか使用できないようにするといいます。小型チップは患者の情報すべてを記録しているため、病院を変えるたびに同じ検査を何度も受ける手間や検査費用が削減できるのが大きなメリット。病院が変わっても、本人の医療情報が引き継がれて診察を受けられるほか、薬剤アレルギーを持つ患者などにも即時対応が可能です。

(7月10日/秋田魁新報より)



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