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(交流)
老人施設に喫茶店
入居者と交流の輪
 湯沢雄勝の障害のある子供を育てる母親たちでつくる「ひまわり会」が、雄勝町の介護老人福祉施設「平成園」の一角を間借りする形で活動を展開しています。地域の中に居場所を求めていた同会と、地域に開かれた施設を目指す園の考え方とがひとつになり、立場を超えた交流の輪が少しずつ広がっています。

 ひまわり会の活動は、園内の喫茶コーナー「ふれ愛」のボランティア運営、親子レクリエーションを行う「ポレポレクラブ」の2本柱。

 喫茶コーナーは、園の玄関を入ってすぐの場所にあり、コーヒー(1杯100円)などを飲みながら会話を楽しむお年寄りでにぎわっています。時には子供たちが親と一緒にカウンターに入り、接客に挑戦することも。「『ここで一息入れるのが楽しみ』と言ってくれるお年寄りもいて、ささやかでも大切な出会いの場になっている」といいます。

 一方のポレポレクラブでは現在、デイサービス用の一室を借り受け、湯沢市で開かれる福祉イベントに出品するためのビーズアクセサリー作りに大忙し。「障害のある子供は学校を卒業後、家にとじこもりがちになってしまう場合が多く、それを防ぎたい。継続的な会の活動を通じて仲間とのかかわり方を学び、地域に根を張って生きていく強さを親子ともに身に付けていきたい」としています。

(7月9日/秋田魁新報より)



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